1974年の流行や出来事、音楽などを紹介

小野田寛郎（陸軍少尉）は、太平洋戦争が終わった後もフィリピンのジャングルに潜み、1974年戦後29年目に生還した。
日本の無条件降伏を信じず、敵の反撃に備えて情報収集などの軍事活動をおこなっていた。軍部による任務解除の命令が無かった為、任務を遂行していたのだった。
1974年3月、第二次世界大戦終結後約30年間フィリピンのルバング島で潜伏を続けていた元陸軍少尉の小野田寛郎が、冒険家・鈴木紀夫との接触を経て帰国。彼の帰還は、終戦を知らず祖国のために戦い続けた一人の日本兵として、日本中に大きな衝撃と感動を与えた。
羽田空港には多くの報道陣や人々が詰めかけ、その姿は連日メディアで大きく報道。小野田の「天皇陛下万歳」の言葉や、軍服姿で勲章を返上する様子は、戦争の記憶と復興を歩む日本の姿を象徴する出来事として、国民の心に深く刻まれた。彼の帰還は、戦争が終わってなお終われない人々の存在を改めて認識させ、社会に大きな議論を呼び起こした。

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長きにわたり巨人の4番打者として活躍した長島茂雄は、王貞治とON時代を築き、巨人のV9にも貢献したが、1974年、体力の衰えにより引退を表明した。
最終試合の後、球場で引退セレモニーが行われ、「わが巨人軍は永久に不滅です」という言葉を残し、現役に終止符を打った

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16世紀のフランスの医師・占星術師、ノストラダムスの予言集を解釈し、「1999年7の月」に「人類滅亡の日」が訪れるとした五島勉の同書は、1973年に刊行され、250万部超の大ベストセラーとなった。
当時の執筆によると、分子の光学異性体を発見したパスツール、独裁者ヒトラーの出現やカギ十字などを予言し、次々と的確に当てているとされ、「1999年7月、空から降ってくる恐怖の大王によって、世界は滅亡する！」との予言については、1999年7の月に人類が滅亡するという解釈が、当時のオイルショックや公害問題などの社会不安を背景として「ノストラダムス現象」を巻き起こすこととなった。

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異星人ガミラス帝国による侵略（注：先に仕掛けたのは地球側）で滅亡の危機に瀕した地球を救うため建造された恒星間航行用宇宙戦艦「ヤマト」の遠大な旅と戦いを描く。
1974年10月6日から1975年3月30日まで26回にわたり、讀賣テレビ放送をキー局として放映された。
当初は裏番組が『アルプスの少女ハイジ』『猿の軍団』と重なったこともあり、低視聴率に苦しみ、本来の予定回数の全39話から全26話に短縮された。
視聴率は低調に終わったがSFファンからは人気を得て、日本SF大会のファン投票で星雲賞を受賞する。

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小坂明子の「あなた」は、1973年12月21日にリリースされ、翌1974年にかけてオリコン週間シングルチャートで5週連続1位を獲得する大ヒットとなった。ミリオンセラーを達成し、第16回日本レコード大賞新人賞を受賞。
当時16歳だった小坂明子自身が作詞作曲を手掛けたこの曲は、透明感のある歌声と叙情的なメロディー、そして内省的な歌詞が多くの人々の心を捉えた。紅白歌合戦にも出場し、彼女の代表曲として長く親しまれた。

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松本清張の同名小説を、野村芳太郎監督、橋本忍・山田洋次脚本で映画化した社会派サスペンス。
迷官入りと思われた殺人事件を捜査する二人の刑事の執念と、暗い過去を背負うがために殺人を犯してしまう天才音楽家の宿命を描く。 この映画は松本清張作品の中でも特に著名な一つであり、ハンセン氏病を物語の背景としたことでも知られ、大きな話題を呼んだ。 また、この1974年のこの映画化の他、各テレビ局において、合計７回ドラマ化されている。

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リチャード・バックの『かもめのジョナサン』は、食べるためではなく飛ぶことに情熱を燃やすカモメ、ジョナサンの物語。群れの掟を破り追放されるも、飛行技術を極め、同じ志を持つ仲間と出会い、精神的な高みへ。やがて古巣に戻り、自由と飛ぶ喜びを伝えようとする。日本では1974年に五木寛之の翻訳で出版され、若者を中心に熱狂的な支持を得てベストセラーに。自己追求の姿が当時の時代精神と共鳴した。

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